ベンチャー企業が集結!?ケンブリッジイノベーションセンターに行ってきました。
university.blogmura.
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お久しぶりです。最近はいろんな事に追い詰められハードな日々を過ごしています。
ベンチャー企業、スタートアップと言えば
実はボストンにもベンチャーハブ的な施設があります!!
それが今回紹介させて頂く、
ケンブリッジイノベーションセンターです。
KendallにあるMITのすぐ近くにあり、ボストンでは通称CICと呼ばれています。
CICはMITやHarvardと距離的にも近く、普段はスタートアップへのコワーキングスペースの提供や、アカデミックや学生にアプローチしたい企業へのオフィス提供などを行っていたり、その他さまざまなテーマの勉強会などが毎日毎日開催されています!
ボストンでの様々な人材の交流の場、スタートアップと投資家のマッチングの場になっていたりと、ボストンの人脈構築に大きな役割を果たしている施設です。
基本はこれらのサービスは会員向けに提供されているんですが、
毎週木曜日はすべての施設が解放されていて誰でも無料で利用する事ができます!!
「Venture Cafe」と呼ばれていて、ビールやお酒もあれば、軽食もたくさん提供されていて、毎週変わる特定テーマのスタートアップのプレゼンなんかもいろんな部屋で行われています。
僕が参加した「Venture Cafe」ではBLUE TECH というテーマで海や水に関するスタートアップ企業がたくさんネットワーキングをしていました。
あんまり知らない分野でイメージわかなったんですが、
海の中の様々な音を蓄積してビッグデータにし、AIに分析させて、海の中をリアルタイムに知ろう!とか。。。
他にもテーマに関係なく様々な人が来てるのでとても面白く、僕が話したインド人のボストン大学の学生は
車のナンバープレートにセンサーを取り付けて、人を感知したら光って知らせるナンバープレートとか持ってきて僕に一生懸命説明してくれました(笑)
It will never fly!!(うまくいかねぇよ!!)
あやうく言いかけてしまいましたが、なんとかこらえる事ができました(笑)
そもそも車のライト光ってるやろ!!(笑)
他の週のVenture CafeではOracleが自身が打ち出すAI PlatformであるOracle Autonomous Claud Platformをアピールしていたり、積極的に企業アピールする場としても活用していました。
また日本の北海道から北海学園の生徒たちが「Japan」と書かれた赤いポロシャツを着て大量に入ってきてかなり目立ってましたね。
北海学園の先生たちが地域活性化のために主催している活動の一環のようで学生たちもとても刺激を受けているようでした。こんな素晴らしい取り組みを積極的にしている先生がいるなんて本当に素敵ですね。
いまのところはまだないですが、Health Careがテーマの時もあるみたいなのでタイミングあえばまた行ってみたいですね。
なんせボストンはヘルスケアスタートアップ、バイオ系やヘルステック系のベンチャーが多いですからね。
臨床や研究だけではなくヘルスケア企業レベルでもボストンはとても盛り上がっていますから。
何個か個人的に注目しているボストンのヘルスケアベンチャーを紹介すると、、
①「e-Genesis」
移植関連のベンチャー企業なんですが、ブタに人の移植用臓器を作らせるという事をしています。
実はこれ、なかなか研究が進んでいて割と実用化されそうだと言われています。
豚の遺伝子に人の遺伝子を導入して人の膵臓を作らせるといった研究は日本でも数年前からされていましたが、その時に問題となっていたのがPARBといわれる抗原性を持ったたんぱく質も一緒に作られてしまう事でした。
競合となる移植関連ベンチャーは多々ありますが、e-Genesisは今はやりのCRISPR/Cas9という遺伝子導入技術を使う事でPARBをノックアウトし、抗原性を持たない移植臓器の開発に唯一成功しており、本命企業と言われています。
ハーバード関連の基幹病院MGHとも連携しており、30millionものマネーの調達にも成功しています。
CEOのルハンヤンさんはまだ30代前半くらいです!!もう30million。。。。
恐ろしいですね。。。
でも実はルハンヤンさんは中国人でこの30millionは中国マネーです。
アメリカに来てやはり中国の存在感と、中国人たちのネットワークの大きさには毎回すごいなと思わされますが、こういったところもやはり強いんですね。
②「Boston Dynamics」
この企業はすごく有名なんで知っている方も多いと思いますが、
是非是非紹介させてください!!
もうベンチャーって領域も超えてる気もしますが(笑)
もともとはMITでロボットと人工知能に関する研究をしていたマーク教授がMITからスピンアウトさせてベンチャーを設立しました。
そうです、ボストンではこういったアカデミックからもスピンアウトがとても多いんです。
その後、Googleのロボティクスプロジェクトに関連して買収され、そこから現在はなんと日本のSoftbankが子会社を通じて買収しております。
なにはともあれ実際に動画を見てみてください。特にAtlasやばい。
Boston Dynamics is changing your idea of what robots can do. | Boston Dynamics
やばくないですか!?!?
将来的に脊髄損傷患者や下半身麻痺患者への応用も期待されています。
以上が簡単なボストンベンチャー紹介です。
実は2018年はVCからのHealth Care関連スタートアップへの投資が最高額を更新し、分野別でも一位となりました。$10.6 Billionというとんでもない額がヘルスケアスタートアップ新規に投入されています。
世界ではどんどんヘルスケアスタートアップが過熱し、新たな市場をどんどん創出していっていますが、日本はここでも大きく出遅れています。
理由の一つに挙げられているのは、ヘルスケアスタートアップを扱えるVCが日本にはまだまだいないという事が言われています。日本では有望なヘルスケアスタートアップが誕生してもなかなかVC側に判断できる人がおらずなかなかお金が集まりません。
そういった意味でも日本でも様々な分野の専門家があるテーマのもと集まって意見を交換する、マッチングをする場はとても重要ですね。
そしてそしてそして、その場はなんと東京でもできつつあります。
先ほどご紹介したボストンのCICがついに
「Venture Cafe Tokyo」
をオープンしました!!!!!
Venture Cafe Tokyo | Venture Cafe Tokyo - Connecting innovators to make things happen
これはいくっきゃないのではないでしょうか。
僕も研修医になったら東京に出る予定なので是非参加しないと。
おしまい。